本記事ではシステム権限の「部門管理者」についてご案内します。
概要
Ver.10.7.1(2025年3月14日リリース)にてシステム権限に「部門管理者」が追加されました。
これまでのユーザー区分では「管理者」と「一般」のみで、すべての管理業務を「管理者」が担う必要がありました。
今回 「部門管理者」権限を追加し、各部門の責任者に管理権限を付与し、部門単位での運用が可能になります。
部門管理者の設定について
「管理者」権限を持つユーザー様にて部門管理者をかんたんに設定いただけます。
① ユーザー管理画面にて部門管理者権限を付与
ユーザー単位で権限を設定いただけます。
② 操作可能にする部署や機能を選択
ユーザー単位でどの操作を可能とするか設定いただけます。
※更新インポートでシステム権限を「部門管理者」へ変更する場合の注意点※
現在、システム権限の変更と部門管理者権限設定を同時に実施することができないため、
システム権限を「管理者」「一般」から「部門管理者」へ変更する場合、
以下のように2回に分けて更新インポートを行っていただけますようお願い申し上げます。
1. システム権限を「部門管理者」とした状態で更新インポートを行います。
2. 部門管理者権限設定の各項目の有効・無効を設定した状態で更新インポートを行います。
部門管理者ができること・できないこと
■部門管理者ができること
①担当部署に関する管理業務
部門単位での運用を円滑にするため、以下の操作が可能です。
• ユーザー追加・変更(一部制限あり)
• 新規インポート、更新インポート
*管理対象部署に所属するユーザーが所有するデータのみ。
権限グループモードをご利用の場合には、権限グループ側の管理者に設定する必要があります。
②部門に関係なく管理できる設定
部門をまたいで必要な情報を整理・管理できます。
▼全プラン共通
• カスタム項目の管理
• 選択肢の管理
• お客さまカルテの表示設定
▼Salesプランご利用の場合
• カスタムレポートの管理
▼Marketingオプションご利用の場合
• ストーリーテンプレートの管理
• 役職カテゴリー、部署カテゴリーの管理
• Webトラッキング用のページグループ設定
■部門管理者ができないこと
①会社全体に影響を与える重要な設定
部門単位の運用を円滑にするための権限を持ちますが、以下のような全社的な設定は行えません。
• 基本設定
• セキュリティ設定
• 利用実績の確認
• 部署の管理 など
②ユーザー権限に関する設定
部門管理者はユーザーの追加・変更ができますが、以下の特権的な権限付与は行えません。
• 管理者、部門管理者権限の付与
• 全データのダウンロード権限の付与
③ 管理対象外のデータ操作
担当部署の範囲を超えたデータに対しては、以下の操作が制限されます。
• 他部署のユーザーに紐づくデータの
新規インポート、更新インポート など
ユーザーの作成・編集について
■部門管理者が作成可能なユーザー
部門管理者が作成できるユーザーは「一般」権限のユーザーのみとなります。
■部門管理者が編集可能なユーザー
部門管理者が編集できるユーザーは以下のとおりです。
▼編集対象が「管理者」権限の場合
ユーザー情報を編集をすることができません。
▼編集対象が「部門管理者」権限の場合
一部制限付きで編集をすることが可能です。
※システム権限・部門管理者権限設定(管理対象部署以外)・一括エクスポート権限は編集できません。
▼編集対象が「一般」権限の場合
一部制限付きで編集をすることが可能です。
※システム権限と一括エクスポート権限は編集できません。
管理対象部署とは
「部門管理者」には管理対象部署を登録することができます。
■管理対象部署の概要
• 部門管理者は、管理対象部署のユーザーに関するデータを閲覧・編集することが可能です。
• 部門管理者は、管理対象部署を複数持つことができます。
• 管理対象部署は、部門管理者の所属部署に関わらず設定することができます。
• 管理対象部署のユーザーとは、その部署の直下に所属するユーザーを指します。
階層になっている部署を管理する場合、配下の部署すべてを管理対象部署に設定する必要があります。
• 部署に所属していないユーザーは部門管理者が管理できないため、システム管理者が管理を行ってください。
「管理者」「部門管理者」「一般」権限の違い
「管理者」「部門管理者」「一般」権限における操作可能範囲の違いについてはこちらをご確認ください。